足利義氏(よしうじ)とその子氏女(うじひめ)
■駅から
約3Km 徒歩40分
■所在地
古河公方公園(古河総合公園)
鴻巣399-1
■お問い合わせ先
0280-47-1129
時代も干余曲折を経て、戦国の世に入り、関東も戦乱に明け暮れ、5代義氏の代になると、後盾となっていた北条氏も秀吉に亡ぼされ、公方の名を僅かながら、保ち得た状況となってしまいました。
1582年、義氏が歿すると、男の嗣子がないために、一世紀を越えた古河公方時代も、5代をもって終わりを告げました。
義氏には、女子一人が在り、これを氏女(うじひめ)と言いました。氏女は鴻巣の公方やかた館に居を置いていましたが、秀吉は、公方の名跡の絶えるのを惜しみ、小弓義明の孫國朝に氏女を娶らせ、喜連川の地五千石を給し、その再興をはからせました。國朝の病死により、秀吉の命で弟頼氏に氏女を配し、氏女は、義親を生みました。公方の血統は斯くして喜連川家に継がれていきました。今、鴻巣公方館跡の辺りは、古河公方公園(古河総合公園)として残され、昔の面影を僅かにとどめる自然公園として賑わいを見せています。